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福岡で開催された「第55回日本口腔インプラント学会学術大会」に参加してきました

2025年10月24日から26日にかけて、福岡国際会議場で開催された「第55回 日本口腔インプラント学会学術大会」に参加してきました。

全国から多くの歯科医師や歯科技工士、歯科衛生士が集まり、最新のインプラント治療や研究成果について活発な議論が行われました。

錦糸町ミント歯科クリニックでも日々インプラント治療を行っていますが、こうした学会への参加は、より安全で長期的に安定した治療を提供するために欠かせない大切な学びの場です。

テーマは「国民から信頼される口腔インプラント治療」

今回の学会テーマは、「国民から信頼される口腔インプラント治療」。

インプラント治療は長期的な咀嚼機能の回復に非常に有効な治療法ですが、正しい知識と適切なメインテナンスがなければ、長期安定は得られません。

そのため、学会全体を通して「トラブルを未然に防ぐメインテナンス」「インプラント周囲炎への正しい対応」「再治療の基準」など、予防と長期管理に焦点が当てられていました。

 

インプラント周囲炎への対応

特に印象的だったのは、「インプラント周囲炎」に関する講演です。

インプラント周囲炎とは、インプラントを支える骨や歯ぐきに炎症が起こる病気で、放置するとせっかく埋入したインプラントが脱落してしまうこともあります。

講演では、周囲炎が進行するメカニズムとして以下のような点が挙げられました。

•プラーク(歯垢)の付着による細菌感染

•清掃不良や不適切な補綴設計

•喫煙や糖尿病などの全身的リスク因子

•セメント残存による局所的炎症

これらを予防するためには、埋入時の正確な位置決めや噛み合わせの調整、そして患者さん自身によるセルフケアが重要です。

また、発症してしまった場合も、早期に適切な除菌・デブライドメント(洗浄)を行えば進行を抑えることが可能です。

 

周囲炎を惹起しないための考え方

もう一つの重要な講演では、「インプラント周囲炎を惹起しないための埋入設計」について取り上げられました。

ポイントは、「骨と粘膜の厚みを十分に確保すること」と「清掃性を考慮した補綴設計」です。

インプラントを深く埋めすぎたり、隣接歯との距離を誤ると、清掃しにくい環境が生まれ、炎症リスクが高まります。

近年では、3Dシミュレーションによるサージカルガイドの活用や、軟組織マネジメント(歯ぐきの形態調整)により、これらのリスクを大幅に低減することが可能になっています。

当院でもこうした最新のデジタル技術を導入し、骨や歯ぐきの状態を正確に診断したうえで、リスクの少ない埋入を心がけています。

 

長期予後を得るためのメインテナンスの重要性

インプラント治療を「成功」に導くためには、埋入手術の技術だけでなく、その後のメインテナンスが最も大切です。

学会では、多くの演者が「インプラントは入れて終わりではなく、入れてからがスタート」という言葉を繰り返していました。

具体的には、以下のような取り組みが推奨されています。

•定期的なプロフェッショナルケア(3〜6ヶ月ごと)

•プロービング・レントゲンによる骨吸収のチェック

•専用器具を使ったデンタルクリーニング

•自宅での正しいブラッシング・フロス指導

当院でも、インプラント治療を受けられた患者さまには、治療後の定期検診を必ずご案内し、担当衛生士による専用のメインテナンスプログラムを実施しています。

これは「再発を防ぐための予防医療」であり、患者さまと二人三脚でインプラントを長持ちさせていくための取り組みです。

 

学びを日々の診療へ活かして

今回の福岡での学会では、全国の先生方の臨床報告や研究発表を通して、インプラント治療の奥深さと可能性を改めて実感しました。

特に「予防と長期安定」をテーマにした多くの講演から、日々の臨床の中で一つひとつの症例をより丁寧に診ることの重要性を再認識しました。

今後も、最新の知見と技術を積極的に学び、錦糸町ミント歯科クリニックとして「安心・安全で長持ちするインプラント治療」を提供してまいります。

 

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